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インフルエンザ脳炎・脳症発症のピークは5歳以下で「その他の注意」にもあるように主として小児において問題になっています。「研究班報告」1)には20歳以上の報告が数例みられるが、臨床症状からのインフルエンザ脳炎・脳症の診断基準も明確にされていないことから当成人例は診断学的に確定した症例とは考えられない。一般に成人において発症するものかどうかについて明確に記載した文献もなく、インフルエンザ脳炎・脳症が成人で発症するかどうかは不明です。
「研究班報告」でのジクロフェナク使用12例中7例の死亡症例の年齢についての情報の開示がなされていないが、状況証拠2)(厚生省は当初50mg坐薬を今回の措置の対象としてなく、50mg坐薬を成人用とみなしているとしか思われない)からは、「研究班報告」は、インフルエンザ成人患者にボルタレンを解熱目的で使用した場合の、インフルエンザ脳炎・脳症の予後を悪くする危険性まで言及するものではないと思われる。
「インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症の患者」という禁忌の文面は、インフルエンザ脳炎・脳症を発症している患者を除外すれば、成人患者(インフルエンザの患者を含め)への解熱目的での使用を制限するものではありません。解熱剤は対症療法であり、かえって生体にとって不利に働く側面があることも念頭において慎重な使用してください。