非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の作用機序は?
【Answer】
ボルタレン(成分:ジクロフェナクナトリウム)はシクロオキシゲナーゼを阻害することにより、プロスタグランジンなど炎症のメディエーターの産生を抑制し、効果を発揮します。
ボルタレン(ジクロフェナク)の作用機序
- 抗炎症作用
炎症反応は、各種のケミカルメディエーターが互いに関連を持ちながら順次作用することによって惹起されますが、それらの1つを抑制しても炎症全体の流れに影響することはできませんが、プロスタグランジン(PG)は各種メディエーターの作用を修飾するものとして働いているので、これを抑制するジクロフェナクは炎症反応過程全般に影響することができます。
- 鎮痛作用
炎症局所においては、腫れによる圧迫の他にブラジキニンなどの発痛物質が神経終末を刺激し、疼痛を惹起しています。PGはこの腫れを促進するとともに、神経終末の痛覚受容器の感受性を増大させる作用を有しています。従って、PGを抑制するジクロフェナクは末梢性に鎮痛作用を発揮します。
- 解熱作用
発熱は外因性発熱物質(細菌、ウイルスなど)や炎症局所からの内因性発熱物質(インターロイキン-1、インターフェロンなど)によって惹起されますが、これらの発熱物質は視床下部の体温調節中枢でPGを産生し、そこにあるサーモスタットの接点を高く設定するためといわれています。従って、PG合成を抑制するジクロフェナクは、高まったサーモスタットの接点を正常レベルにまで低下させることにより解熱効果を発揮します。
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