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医療関係者のみなさま

ボルタレン錠、サポの腎障害の機序、注意事項は?

【Answer】

ボルタレン錠、ボルタレンサポによる腎障害の機序は?

腎プロスタグランジン(PG)は腎血流量の維持や、Na、Clの再吸収抑制などの生理作用を有します。NSAIDsはシクロオキシゲナーゼを抑制し、アラキドン酸カスケードの最終産物であるPGの合成を阻害します。これにより、腎血流量低下、Na貯留、レニン分泌抑制などを生じ、浮腫、急性腎不全、高カリウム血症、高血圧等を起こすことがあります。特に、高齢者や何らかの腎機能低下がある場合は腎不全をきたす可能性が強く、注意が必要です。一方、NSAIDsによるアレルギー性の腎障害も報告されており、尿細管間質性腎炎が代表されるものといわれています。

注意すべき点

ネフローゼ症候群等の慢性腎障害患者などは、腎PGの産生が亢進し、腎機能の維持に重要な働きを行っています。この様な状態にNSAIDsによる腎PG合成阻害が作用すると、腎障害が生じやすいといわれています。(腎機能正常者にNSAIDsを投与しても、通常、水・電解質バランス等に変化を生じない。これは腎PG産生を抑制しても、PG系に連動する他の調節系が緩衝作用を発揮するためと考えられている。)重篤な腎障害患者には投与禁忌であり、軽~中等度の腎障害患者や腎障害の既往のある患者には、必要最小限の投与にとどめるなど、慎重に投与してください。

腎PGの産生が亢進している病態としては、上記ネフローゼ症候群の他に、うつ血性心不全、腹水を伴う肝硬変など下表のような病態があり、この様な患者では、腎障害を生じやすいので、同様な注意が必要です。

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