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【文献No】:VOLJ03663
【標題】 :ジクロフェナックNa外皮製剤(ボルタレンテープ)の腰背部組織への移行性
【著者名】:中村潤一郎; 三ツ木直人; 齋藤知行;
【雑誌名】:日本腰痛学会雑誌;13(1),127-129, 2007
【抄録】 :ジクロフェナックナトリウム(DF)外皮製剤を用いてDFの組織移行性を調査した。腰部脊柱管狭窄症に対する手術患者10例(男性5,女性5,平均62±8歳)を対象とした。手術前12-18時間に腰背部の予定手術部位にDFテープを2枚貼付し,手術1時間前に除去した。手術にて,皮下脂肪,傍脊柱筋,血漿を約1g採取し,DF濃度はLC-MS/MS法で測定した。有害事象としての皮膚のトラブル,血液データの異常はなかった。平均DF濃度は,脂肪14.5±13.4ng/g(3.045-30.188),筋8.4±9.4ng/ml(1.023-31B44),血漿1.6±1.3ng/ml(0.34-459)であった。皮膚に薬物を貼付した場合,強力なバリアである皮膚の角質層を通過すると,受動拡散により筋,脂肪に移行した。この経路は血液循環を介さないため,血中濃度を上昇させず,全身的副作用を軽減させた。腰部に外皮剤を使用した場合,脂肪,筋ともに組織内濃度は血中濃度より高濃度であることが判明した。DFテープを腰部に使用した場合でも,経皮的に薬物が吸収され,良好に皮下脂肪,筋組織に移行することが判明した。