ページ内を移動するためのショートカット
【文献No】:VOLJ01691
【標題】 :肩関節周囲炎に対するTP318の臨床評価 -インドメタシン軟膏を対照薬とした群間比較試験-
【著者名】:青木虎吉ほか
【雑誌名】:臨床医薬 16(4),469-488,2000
【抄録】 :肩関節周囲炎と診断し,薬物療法の適応となる疼痛,炎症症状を有する症例を対象とした。ボルタレンゲルTP318(VGL)の有効性,安全性および有用性を評価する目的でインドメタシン軟膏(IND)を対照として群間比較試験を実施した。各薬剤は5g/日(1本)を3から4回,患部及び周囲に塗擦した。投与期間は4週間とした。総投与症例数は216例(VGL群105,IND群111)であり,このうち最終全般改善度は179例(VGL群90,IND群 89,男73,女106,20から70歳以上),安全性は207例(VGL群102,IND群105),有用性は183例(VGL群91,IND群92)であった。最終全般改善度において「中等度改善」以上の改善率はVGL群58.9%,IND群50.6%であったが,両群には有意差は認められなかった。副作用はVGL群2例2件(発疹,かゆみ),IND群8例13件認められた。副作用発現率はVGL群2.0%,IND群7.6%で,両群間には有意差は認められなかった。いずれも皮膚症状等で重篤なものはなく,投薬中止あるいは減量により症状は消失した。また,臨床検査値について,両群とも薬剤に起因すると考えられる異常値はなく,医学的に興味のある変動傾向も認められなかった。有用性について「有用」以上の有用率で,VGL群58.2%,IND群45.7%であり,両群に有意差は認められなかった。以上により,VGLは肩関節周囲炎に対して,IND軟膏と同様に有用な経皮吸収型鎮痛消炎剤であると考えられた。