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【文献No】:VOLJ00979
【標題】 :慢性関節リウマチ患者におけるボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)SRカプセルの血清および関節組織内濃度の検討
【著者名】:真島龍興ほか
【雑誌名】:炎症 15(3),255-259,1995
【抄録】 :人工関節置換術を必要とした11例の慢性関節リウマチ(RA)患者(男1,女10,平均64.9才)を対象として,5例には手術6時間前に,6例には12時間前の空腹時にボルタレンSR1カプセル経口投与し,投与後のVOLの血清中および組織中濃度を検討した。その結果,血清中VOL濃度は投与後6時間群で119.7±22.3ng/mlで,投与後12時間群では45.6±15.2ng/mlであったのに対し,関節液中VOL濃度は投与後6時間群で 166.4±44.7ng/ml,投与後12時間群では100.5±17.8ng/mlといずれの群においても血清中VOL濃度より高かった。炎症部位である滑膜内VOL濃度は投与後6時間群で45.0±9.0ng/g,投与後12時間群で35.4±9.7ng/gであったのに対し,非炎症部位である脂肪組織内VOL濃度は投与後6時間群で5例中3例,投与後12時間群で6例中5例が定量限界(20.0ng/g)未満であった。平均値(定量限界は未満は 0ng/gとして処理)は投与後6時間群で11.1±6.8ng/g,投与後12時間群で7.8±7.8ng/gであった。同様に非炎症部位である筋肉内VOL濃度は投与後6時間群,投与後12時間群ともに,全例定量限界未満であったため,0ng/gとした。以上より,ボルタレンSRカプセルは炎症部位である滑膜や関節液中に良好な移行を示し,関節腔内に長時間維持され,RAなどの関節炎症症状などに対して優れた臨床効果を示すものと考えられる。